研究室概要
何らかの自然現象を数学の問題に翻訳し、解析学的手法によってその原理を記述するというのが研究内容になります。特に、石鹸膜の数学的モデルを研究しております。針金で輪を作り石鹸水の中に浸けて引き上げると膜ができます。この自然現象を数学の問題に翻訳すると、その針金を境界にもつような曲面の中で表面積が極小のものを形作る、というものになります。そのような曲面の構造を複素関数論や偏微分方程式論を用いて解明しております。
在校生へのメッセージ
「何故そうなるのか?こうだからである」という一連の内容を数式で記述する学問が数学であり、数学を通して論理的に物事を考える習慣が身につきます。計算力や解法・公式をひたすら使いこなす能力は、数学という学問の極々表面的かつ一端にすぎません。多くの方々は後者に特化して能力を身につけ、大学以降の論理的な数学の勉強法に戸惑います。しかし、論理的思考力こそが社会に出てから幅広い世界で強みになります。
卒論テーマ
- 古典的等周問題について
- 平面曲線における変分問題
- 微分方程式の解の対称性による記述法