研究室概要
研究テーマは、組合せ論的可換代数が中心。場合によっては、組合せ論一般やグレブナ基底(の理論面)も扱います。私はこれまで、他校の学生を実質的に指導した場合も含め、何名かの大学院生を指導してきました。本校の学生ではないですが、博士号を取ったケースも有ります。教育方針ですが、最初は大学院(修士)レベルの定番の教科書を読ませ、難し過ぎない問題を見つけ、解かせる、と言うスタイルが基本です。
在校生へのメッセージ
代数学は、現代では高度に発展し、整数論、代数幾何学、表現論…等諸分野に分かれています。 当方は、可換代数、それも「組合せ論的可換代数」と呼ばれる分野を中心に研究しています。これは、凸幾何学、 組合せ論的位相幾何学、グレブナ基底等と関連し、深い結果も含みつつ、パズルが好きな人には取っ付き易いでしょう。 当方は、この分野の標準的手法の他、「導来圏」や「層」等も用います。これらは現代数学の著名な道具ですが、組合せ論的可換代数への応用はオリジナルです。
卒論テーマ
- 形式的べき級数環
- フロベニウス多元環のいくつかの例
- グラフの点彩色と彩色多項式
- グラフの隣接行列の基礎
- Perron-Frobeniusの定理とグラフ理論への応用